本品は1959年にALTEC社から発売された2way2スピーカーシステム、832A CORONAです。劇場スピーカーを得意とするALTEC社の「サウンド・オブ・シアター」シリーズをオーディオ・ファンの要望に基づき家庭用に改小型化改良し発売したものです。コロナはALTECの中型システムのなかでも歴史ある最高級スピーカーシステムの一角。同社の「830A ラグーナ」「831A キャピストラノ」と同時に発売され、「ラグーナ」を一回りコンパクトにしたコーナースピーカーになります。
キャビネットは同ロット生産と思われるマッチドペア。ユニットは803Aと802Dの16Ωのモデルです。エンクロージャーを宙に浮かせることにより音の鮮明さを上げ、引き締まった低音を実現しています。「ラグーナ」「キャピストラノ」「ヴェルデ」などと並び、キャビネット自体が大変入手困難であり、とても希少価値の高いスピーカーとなっています。その気品溢れる外観は出音の魅力を十二分に演出にしてくれます。
低域用ユニットにはALTEC 803A 16Ω 15インチを使用し、伸びのある艶やかな低域の質感が印象的です。高域ドライバー・ホーンには希少なALTEC 802D 16Ωが使用され、1インチのスロート・ホーンを通した高音のツヤは素晴らしく、ペットの細部まで聞き洩らすことのない印象です。ネットワークにはN800Eが使用されており、安心・安定感のある音を届けてくれます。
■ 音質 ■とてつもない低音を出力する優秀なスピーカーです。周波数帯域は全域に渡り滑らか。中域から高域からの力強さが重低音を支え、音源の年代問わず迫力のある音が鳴ります。
年代物でありながらエンクロージャー、スピーカーコーン紙、エッジ、ダイアフラム共にこの上なく良好です。外観の程度など写真からご判断いただけるよう、とてもきれいです。
[803A 16Ω]1947年に発表された800シリーズの第二弾。当時主流であった515の後継としての位置づけをされており、515よりマグネット、磁束密度共に一回り小さく、ミドルクラスのウーファー。この小型化が功を奏し、低音の質感が得られる使いやすいウーファーとして人気を集めました。後のA7のルーツとも言われる希少なユニット。
振動板口径: 38cm(15インチ)マグネット: アルニコVインピーダンス: 16Ω最大入力: 30W周波数帯域: 30Hz~1,600Hz最低共振周波数: 45Hzバッフル開口径: 337mmエッジ: フィックス
[802D 16Ω]A7に使用されたコンプレッション・ドライバユニットの一つでもある802D。能率の高さにも定評があり、低出力のアンプであっても問題なく使用可能です。ダイアフラムの状態もとても良いです。型式: コンプレッションドライバーボイスコイル径: 4.4cm(1.75インチ)マグネット: アルニコVインピーダンス: 16Ω周波数帯域: 500Hz~22,000Hz推奨クロス帯域: 800Hz最大入力: 30W
[N-800-E]ALTEC最盛期に発売された名機に使用されるネットワーク、N-800-E 。ALTEC811ホーンなどと組み合わせて800Hzクロスの2Wayを構成します。音の繋がりは通常クロスオーバーと一線を画しております。能率の高さにも定評があり、低出力のアンプであっても問題なく使用可能です。
クロス帯域: 800Hzインピーダンス: 16Ω


