JENSEN IMPERIAL PR-100

3ウェイ・スピーカーシステム 16Ω ペア

[概要]

本品は1950年代にJENSEN社から発売された非常に希少な3Wayスピーカー・システム IMPERIAL PR-100 16Ω ペアです。

1927年創立のジェンセン社はかつてウェスタン・エレクトリック社(以下WE)へのスピーカーユニットなどの供給メーカーでした。
WE社を代表する755Aや555ドライバーなどの知識を活かし、ジェンセン社はWE社衰退後の劇場用音響業界を牽引する存在となりました。

本品はトライプレックスと並び、同社を代表するIMPERIALPR-100。
低・中・高と帯域ごとに独自のスピーカーを鳴らす3ウェイ方式は当時の主流でした。
本品も例外ではなく、JENSENを代表する3ウェイスピーカーとなり、多くの劇場や家庭に普及したモデルです。

キャビネットについて

PR-100シリーズに採用されたのは同社の技術を集結させたキャビネット、MODEL BL-250 BASS-ULTRAFLEXを採用。
両側面に開口を設けたバックロード方式を採用することでリッチな低域の増幅を実現。
同社の優秀なウーファーユニットG610BやType Hなどとの相性は抜群。
その外観も芸術的であり、それまでの劇場用音響システムには決してなかった洗礼された美しさがあります。
フィニッシュはブロンドとマホガニーの2種類があり本品はマホガニーのキャビとなっています。
当時のジェンセン社のデザイン向上へのあくなき追及は他社とは比べ物にならないものでした。
先出のトライプレックスや、本品の外観を見て頂ければご理解頂けると思います。

音質・ユニット構成
PR-100のユニット構成は3スピーカー(ウーファー、ミッドホーン、ツィーター)+ 3ネットワークとなっています。

ウーファー
ウーファー部にはG610Bなどの技術が受け継がれたアルニコ15インチユニット、MODEL P15-LLを採用。
WE社へのユニット提供時のノウハウが活かされており、リッチで能率の高い優秀な低音を誇ります。
外観はそして当時ライバル関係にあったALTEC社の主流ウーファー803を彷彿させるデザインです。
ネットワーク部にはMODEL A-61が使用されています。クロス帯域は600Hzと比較的重心の高い設定のため、低音は輪郭のはっきりとした粘り強いサウンドです。

ミッドホーン・ツィーター
600Hz以上の信号はMODEL A-402ネットワークに入力され、更に3手にわかれることになります。
ミッドホーンユニットにはアルニコユニット、MODEL RP-201が使用されています。
こちらもウェスタン系の解像度の高いリッチかつ豪快なサウンドで素晴らしい粒立ちを聞かせてくれます。
クロス帯域は600-4000Hzとなっており、ほぼ全周波数帯域の中核を担う重要な情報量を余すことなく伝えていると感じました。
4000Hz以上はMODEL 1131ネットワークに入力され、最終段階であるMODEL RP-302アルニコツィーターへと出力されます。
月並みな感想になってしまいますが、伸びやかで透明度の高い高音を醸し出しています。
耳につくピークなどは感じられず、アルテックサウンドとはまた違ったWEにどことなく近い率直で素直な音です。
当時RP-202とRP-302の2系統が選択可能であり、用途に合わせた組み合わせが可能でした。本品はRP-302です。

年代物でありながらエンクロージャー、スピーカーコーン紙、エッジ共に良好といえるでしょう。
外観の程度など写真からご判断下さい。

[エンクロージャー仕様]

年代物でありながら外観はもちろんのこと内部もとても良いコンディションです。
若干の擦れ・キズを除いて外観の程度など写真からご判断いただけるようきれいです。

サイズ(1本): 幅820mm x 高1380mm x 奥625mm
重量(1本): 約65-75kg

[動作確認映像]

動作音出し確認保証有り。